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区分変更、めんどうで諦めていませんか?|ケアマネ15年が教える「介護度が上がる伝え方」

介護

「一人暮らしの親が転倒して骨折、入院。かなり動きが悪くなったし、家に帰っても一人暮らしは難しいかも…!」

「親の家に行ってみたら、冷蔵庫の中に玉子のパックが3つも!納豆や牛乳も1つや2つではないし、ゴミも出せずに異臭を放ってる…。」

〜なんてこと、ありませんか?

そんな時は区分変更申請というしくみがあります。

「そんな事は知ってるよ!でもめんどうだし、時間もかかるでしょ!希望通りに上がるのかどうかも分からないし…」——と、手続きを躊躇してはいませんか?

介護保険、確かに煩雑な決まりと使いにくさがありますね。でも40歳以上は皆さん毎月介護保険料を支払っています。しっかり理解して、効率よく利用したいものです。

この記事を読むと、区分変更がスムーズに行え、必要な介護度の判定が得られやすくなります。ケアマネ15年の経験から、ノウハウの肝をお話しします。どうぞ最後までお読みください🌿


🌿区分変更で多いのは「介護度を上げる」変更

実際にあった話|ジムの仲間のお母様

つい先日、ジム仲間のKさんのお母様が転倒し、骨盤にヒビが入る怪我をされました。青梅で一人暮らしのため、都内からKさんが時々通ってお手伝いをしています。

痛みがあるので、今まで一人でできていた事にお手伝いが必要になりました。特にお風呂は一人で入れる状況ではありません。本人は面倒がってあまり入りたがらず、Kさんが訪問した時にシャワーを浴びているそうです。

元々要支援1だったので、ベッドは自費でレンタルしているとのこと。

私はKさんに区分変更を勧めました。Kさんは「翌日が担当者会議だからケアマネさんに相談してみる」と話していましたが——

私がケアマネだったら、ケガした時点で区分変更をかけるなぁと思いました。

だって、ベッドが必要ということは、今までは布団で休んでいたということ。つまり「痛みがあって、布団からの寝たり起きたりの動きが厳しい状態」なんです。これだけで区分変更の理由は十分です。

もしヒビが分かった時点で申請していれば、その日から介護保険でベッドがレンタルできました。 自費レンタルでは種類も限られますが、介護保険が使えれば多機能のベッドやマットが使えて、整う環境がだいぶ変わってくるんですよ。

区分変更は入院や認知症の進行によって、本人の心身の状態が悪化した時に行います。(状態が改善した時の区分変更は後半で)

まずはケアマネさんに困り事の相談をしましょう。骨折などにより出来ないことが増えると、まずは区分変更を一番に検討します。今までご本人で判断し、自分だけで動けていた事が1人では安全に生活できなくなった訳ですから、必要な対応です。

元気になったらまた介護度が下がりますから、「今、何が必要か?」を最優先に考えましょう。

ベッド?手すり?買い物?入浴介助?料理・洗濯・掃除・ゴミ出し…と、生活に必要な事は多岐にわたります。

🌿申請の流れ|意外とシンプルです

介護保険の区分変更申請の流れを6ステップで示した図解
👆 タップすると大きく表示されます
ミリ子
ミリ子

難しそうに見えますが、ほとんどケアマネが動いてくれますよ😊

費用は無料。まずはケアマネに相談を

区分申請の用紙は市役所にあり、ホームページからダウンロードもできますが、ケアマネがいつも持っています。まずはケアマネに相談すれば動いてくれます。費用は無料です。

主治医意見書のドクターを決める

申請時に、主治医意見書を依頼するドクターを決めて記入が必要です。市役所から、記入された先生へ直接文書で依頼が行きます。

👉 あらかじめ依頼する先生に承諾を得られるとスムーズです。ここもケアマネさんが動いてくれる事がありますので相談しましょう。

💡 できれば総合病院ではなく、町のクリニックなど本人を理解してくれている先生を選ぶのがおすすめ。(入院中はこの限りではありません)先生に本人の様子を説明し、文書で状況説明を渡せれば、先生も対応しやすくなります。

調査日の調整

申請すると、調査員からご家族へ調査日の日程調整の連絡があります。平日の時間に動けるとスムーズです。調査日が決まったら、ケアマネに報告を忘れずに。

結果は約30日。でもサービスは申請日から使えます

調査終了から介護度が決定するまでは約30日かかりますが、必要なサービスは申請した日から利用できますので、安心してサービスを受けましょう。

ミリ子
ミリ子

病院から自宅退院になる場合は、入院中に区分変更をかけておくとスムーズです🌿

🌿ここが一番大事!認定調査での伝え方

認定調査には、家族とケアマネが同席しましょう。

特に認知症がある方は、ご本人の前では話せないことが多いです。事前にまとめたものを調査員に渡すか、調査後に家族へ聞き取りをお願いしましょう。(調査後の電話での確認を約束する等)

介護度は『介護の手間がどれだけあるか』で判断されます。 具体的なエピソードが多ければ、調査員も特記事項に記入しやすく、介護度が上がりやすくなります。

伝え方の実例3つ

例①|服薬の管理

認知症の進行で自分では出来ると言い張り、家族の介入を拒否します。そのため服薬も飲み忘れが多く、家族やヘルパーさんの確認が必要です。先日も「大丈夫、ちゃんと飲んでる」と言っていたので信じていましたが、訪問時に確認してみると服薬カレンダーからは薬が無くなっていたのに、台所や布団から飲み忘れの薬がいくつも出てきました。毎回確認が必要です。

例②|入浴の拒否

入院前はお風呂が大好きだったのに、今はめんどくさがって週に1回がやっとです。ヘルパーさんと入るのも嫌がるため、家族が交代で声をかけますが、それでも入らないので家族も疲弊しています

例③|夜間の付き添い

歩行自立で食事もむせなく食べられます。トイレも1人で行きますが、粗相をすることが増えていて、見守らないと汚してしまいます。特に夜間頻尿で3〜4回トイレに起きるので、家族がその都度付き添い、睡眠不足になりこれ以上の継続に自信がありません

🔢 頻度は「数字」で伝えると強い

認定調査で介護度が正しく伝わる良い伝え方の例。服薬・入浴・夜間トイレ・介助の拒否の4つを具体的な頻度で伝える
👆 タップすると大きく表示されます

さらに効果的なのが、頻度を具体的な数字で伝えること。特記事項にそのまま反映されます。

  • 例①なら → 薬の飲み忘れは週に2回程度なのか、毎日なのか
  • 例②なら → 声かけして入浴できるのは週1回くらいか、月2回くらいか、退院後1回しか入っていないのか
  • 例③なら → 夜間の付き添いは3回か、5回か。それは毎日なのか、週3回なのか

特例) 怒りっぽくなり、大きな声を出してトイレ介助を嫌がり、月2回位手を上げる事がある

🌿「調査の日だけシャキッとする」問題

認定調査で「1人でできます」と答える高齢の女性と、それを見守る家族のイラスト

調査時にシャキッとして、調査員の質問に「大丈夫です」「1人で出来ます」「困っていません」と、外面の良い返答を返すことは多いです(笑)

これまで1人で生活されてきた、自尊心の高い方に多く見受けられます

対策は「そう来るだろう」と予想しておくこと

調査の時に慌てないためには、「1人で出来る、と言うだろうな」と予想しておきましょう。

事前の心づもりがあれば、「やっぱり、そう来ましたね」と穏やかな気持ちで受け止められます😊

そう言うと思って、調査後の連絡を調査員に依頼すれば大丈夫です。「本人がいない時に説明したいので、調査後に連絡が欲しい」と伝えてください。

動作確認でも起こります

椅子からの立ち上がりで「手を使わなくても出来ますよ、ほら!」と立ち上がりますが——

普段の生活では肘掛けや手すりが無いと不安定で、方向転換時に2度転倒している、といった事実を伝えてください。

👉 調査時に「違うな」と思った事を、後でもれなく伝えられるようにメモしておくとバッチリですね📝

ミリ子
ミリ子

ご本人の動きや癖を、ありのままに受け入れて理解しているご家族は、こうした事前の手をしっかり整えられます。だから希望の介護度を得られるんです🌸

・調査の前に|準備チェックリスト📝

調査日が決まったら、この5つを準備しておきましょう。当日あわてずに済みます🌿

「1人で出来る」と言うだろうと予想しておく
困りごとを頻度の数字つきでメモにまとめる
「本人がいない時に説明したいので、調査後に連絡が欲しい」と伝える
当日「違うな」と思ったことをその場でメモ
ケアマネに同席をお願いする

🌿思い通りの介護度にならないことも、稀にあります

正直にお伝えします。

基本的に区分変更を申請すると、調査員も「現在の介護度では十分でない状況」と理解して調査に来られます。変化の様子と介護の手間をなるべく拾って、調査書に反映しようと努めてくれます。

だからこそ、以前とどこが違って困っているのか、介護の手間がどのようにどれだけ増えているのかを具体的に伝えることが大切なのです。

それでも介護度が変わらなかった時は不服申請もできますが、再度区分変更をかける方が多いです。ここもケアマネさんに相談しましょう。

私の15年の経験で区分変更が通らなかった事例はありませんが、自治体や審査会によっても微妙に違いがあるのが現状です。

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🌿動いてくれないケアマネは、変更してもらいましょう

良いケアマネは、ご本人の状況をいち早く把握して、今後起こりうる状況が見えています。もちろん予想通りにならないこともありますが、2番手3番手先のことも考えています。

ご家族の希望を踏まえて、必要なら介護認定課に直に相談して、希望の介護度が出た例もあります。

区分変更は迅速さが大切なので、〝あれ?〟と感じたら、地域包括支援センターに相談してケアマネ変更は遠慮なく行いましょう!

🌿介護度を「下げる」区分変更もあります

意外に思われるかもしれませんが、こんなケースもあります。

例えば、脳梗塞で左麻痺となり、入院中に新規で介護保険申請して要介護4が出たとします。これは入院初期に調査が入ったため、割と重い介護度となった例です。

ご本人が70代でお若く、リハビリによりかなりADLが改善されました。見守りがあればトイレ動作も出来るし、食事も用意すれば自分で食べられます。飲み込みも悪くありません。しかし車椅子利用のため自宅での生活は困難で、施設へ入所されました。

ここで問題になるのが料金です。施設は介護度により料金に違いが出ます。要介護4〜5となれば負担も増えてきます。

そこでご家族から、介護度を下げるための区分変更の申し出がありました。この方は結果要介護2となり、ご家族も納得して施設生活を続けています。

ミリ子
ミリ子

介護度は高ければいい、というものではないんです

🌿そもそも、区分変更する目的は何でしょう?

「そりゃもちろん、介護度を上げるためでしょ?」

はい、そうですね。では介護度が上がったら、何が得られるのでしょう?

「介護保険のサービスが今までよりたくさん使えて助かります」

はい、そうなんです。困りごとが介護保険により解決に近づきますね。ご家族も助かるし、ご本人の自立も促されるようになります。

では、その先は?

毎日の生活は皆、同じ24時間続いていきますよね。


区分変更で介護度が上がっても、下がっても、その根本の目的は——

『自宅での豊かな生活を、穏やかに続けていくこと』

それはもちろんご本人も、そしてご家族もです。

なので、必要な介護度が得られたことがゴールではありません。

新しい介護度を上手に利用して、良かったこと、新たに困っていることをケアマネさんに伝えていきましょう。

ケアマネも人間です。1人で30人以上の利用者を抱え、すべての方に同じ時間を使えるわけではありません。

日常の嬉しかったこと、助かったこと、救われた言葉——どんどん伝えてください。

きっと〝このご家族を支えたい〟という気持ちを、たくさん向けてくれることでしょう🌸

🌸おわりに|ご家族の時間も、今しかありません

どんな人でも、最後まで自宅で生活できるとは限りません。でも、自宅で生活できる〝今〟を大切にしていきましょう。ご本人も、ご家族も。

私もたくさん経験してきた今だからこそ、今日、今この瞬間、この時間を、皆さん一人一人に大切に生きてほしいと思います。

親御さんの介護のために、自分の時間を削っていませんか?
ご家族に負担をかけていませんか?
「今だけだから仕方ない」「今は頑張るしかない」と、頑張りすぎていませんか?

ご家族の時間も、今しかありません。

親御さんは、「子供達に苦労をかけさせたくない、もっと自分の時間を大切にしてね」と思っているのではないでしょうか。

たとえ今は認知症で逆の言葉が聞かれていても、元気な時の親御さんだったらこう言うだろうな…と感じられる言葉がきっとあると思います。

「こんな事、相談して良いのかな?」と思うことも遠慮なく、まずはケアマネに相談しましょう。

そしてたまには親御さんにショートステイなどを利用してもらって、ご家族のリフレッシュ時間を作っても良いんですよ。(今は有料老人ホームでの贅沢なショートステイなんかもあります🙂)

いろいろ工夫しても苦しくなったら、施設へ入所しても良いんです。 入所しても終わりではありません。入所してからも介護は続いていきますから〜

老人施設の入り方|ケアマネ歴15年が教える申し込みから入所まで
ケアマネ歴15年の元ケアマネが、老人施設への入り方を申し込みから入所まで丁寧に解説。施設の種類・費用・面談のコツまで知って、迷っているご家族の「次の一歩」をサポートします。

〜親御さんはきっと、分かっています〜

   そして、、、

〜親御さんはきっと、皆さんの幸せを祈っています〜


🌸ここまで読んでくださってありがとうございます。
感じたことやご経験があれば、一番下のコメント欄から一言いただけたら嬉しいです🌸

60歳からの身体・介護・これからの人生を、少しラクに整えていきませんか?

これからも一緒に読む

ブックマークして、いつでも読みに来てくださいね

※本記事の一部はAIを活用して作成しています。

コメント

  1. なお より:

    これから必ずやってくる親の介護。見てあげたい気持ちとやり切れるだろかという不安と両方ありました。いざとなった時、頼るところはあるんだとわかっただけでも心が軽くなりました。ありがとうございます😊