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デイサービスを嫌がる母へ。「行かない」と言わせていた自尊心が、一番の味方になった話

介護

デイサービスを嫌がる母へ。「行かない」と言わせていた自尊心が、一番の味方になった話

「そんなところ、私は行かない」

母がそう言ったとき、私には返す言葉がありました。ケアマネジャーとして、何十回も口にしてきた〝デイの良さを伝える〟言葉です。

でも、言えませんでした。母の言う「そんなところ」がどういう意味なのか、分かってしまったからです。

デイサービスで一番大変なのは、通い始めてからではありません。「行く」と決めてもらうまでです。今日は、その話を書きます。

🌿「私はそんなところには行かない」

不安だから。面倒だから。困ってないから。デイサービスを嫌がる理由として、よくそう説明されます。でも私が現場で一番多く見たのは、そのどちらでもありませんでした。

「私はそんなところには行かない」

あそこは弱った人が行く場所であって、自分はまだそちら側ではない。——本人がそう思っている限り、「体のために」も「みんな楽しそうよ」も、一言も届きません。

必要ないと思っている人に、必要ですと説明する。これがどれほど骨の折れることか、ご経験のある方はよくご存じだと思います。通い始めてからより、通うと決めてもらうまでのほうがずっと大変ですよね💦

ミリ子
ミリ子

母は身体は動けたのに毎日ベッドに寝たままTVを観る生活。そんな母の姿を見るのが嫌でした

ベッドに寝たままテレビを見る高齢の女性。テーブルには食べかけのあんぱん

🌿ゴロゴロしている母を見ながら、私の中では二人が言い争っていた

家で過ごす時間が長くなった母を見ながら、私の中では二人が言い争っていました。

ケアマネジャーの私は、冷静に見立てを立てます。このまま動かなければ筋力は落ちる。人と話さなければ、認知機能も落ちていく。落ちていく順番まで、目に見えるようでした。まだまだ出来ることは、たくさんあるのに。

そしてもう1人の娘としての私は、鬱傾向でベッドの上から動かない母を受け入れることが出来ませんでした。
その上母はあんぱんが好きで、近所のコンビニには1人で出かけ、あんぱんを買ってきます。台所や母の部屋にあんぱんの買い置きが増えていくのを見つけるたびに、胸のあたりが重くなりました。

あんぱんだけじゃ、栄養にならないじゃない、、、💦

デイサービスに、一日でも行ってくれたら。それだけで、私はほっとできる。

正直に書きます。それは母のためだけではありませんでした。一日、母が家から出てくれるというだけで、私は息がつけたのです。

もし今、同じことを思って自分を責めている方がいらしたら。どうか、責めないでください。そう思っていいのです。在宅での介護は利用者本人の為だけでなく、ご家族の為でもあるんです✨

〜なんとか1日でもデイに行って欲しい。それが私の切なる願いでした。〜

🌿でも私は知っていた。行けば、母は必ず楽しむ

そのうえで、私には自信がありました。行くことさえできれば、母はすぐに楽しんでしまう、と。

自尊心が強くて、自慢したがりで、褒められると最高に嬉しくなる人です。デイサービスというのは、そういう人がいちばん機嫌よく過ごせる場所でもあるのです。

行かせるのが難しいのも自尊心。行けばうまくいくのも自尊心。同じ性格の、表と裏でした。

だとすれば、やることは決まっています。説得ではありません。母の自尊心が満たされる場所を選び、満たされる形で迎えてもらうこと。それだけです。

🌿まず、一人で見学に行きました

母を誘う前に、私は一人でデイサービスを見に行きました。

本人を連れて行く前に、家族だけで下見をする。これは、してもいいことです。むしろ、していただきたいことです。

真っ先に見たのは、利用者さんの表情

そこで私が真っ先に見たのは、設備でもパンフレットでもありません。利用者さんの表情です。

皆さん、どんなことで楽しんでいるのだろう。笑顔があるだろうか。つまらなさそうにしている人はいないだろうか。利用者さん同士で、会話が弾んでいるだろうか。

そして職員さんが、その会話の架け橋になっているかどうか。利用者さん同士をつなぐ動きができる職員さんがいるかいないかで、その場の空気はまるで変わります。

そのうえで、活動内容に計画性があるか。ボランティアさんや保育園児さんの訪問はあるか。そういったことも確かめました。

尋ねなくても、説明してくれるかどうか

ひとつ、見分け方をお伝えします。

活動的なデイサービスは、こちらが尋ねなくても、職員さんのほうからどんどん説明してくれます。今こんなことをしています、来月はこれをします、この方はこれがお得意で——と、聞いていないことまで話してくださる。

逆に、聞かなければ出てこない場所は、それだけの場所だということです。専門知識はいりません。この一点だけでも、ずいぶん見分けがつきます。

🌿職員さんに、母の性格を先に伝えました

見学の日を決める前に、私は担当の職員さんに母のことを話しておきました

母がどんな仕事をしてきたか。その仕事に、今も誇りを持っていること。自慢が好きで、正直に言えば少し鼻につくところもあること。けれど、褒められて認められさえすれば、何でも喜んでやる人であること。

そのうえで、お願いをしました。見学のときは、どうか褒めてやってください。「ぜひ通ってきて、こんなことも教えてほしい」——そんなふうに、自尊心をくすぐる声のかけ方をしてほしいのです、と。

職員さんは、心得たものでした。私の意向を120パーセント受け止めて、こう言ってくださいました。

「任せてください!」

🌿見学の日、母は始終笑顔だった

いよいよ母を連れて、二人で見学に行きました。

その日の母は、始終笑顔でした。

案の定です。利用者さんたちにチヤホヤされて、母はすっかりいい気分になっています。そして誰かに「待ってますよ」と言われた瞬間、姉御気質の母にスイッチが入りました。

そこまで言われたからには、行かなくちゃ。

通所は、驚くほどすんなり始まりました。あれほど「行かない」と言っていたのが、嘘のようでした。

🌿「今度デュエットしよう」

得意のカラオケで気持ちよく歌い、皆さんから素敵な歌声だと褒められる。男性の利用者さんから「今度デュエットしよう」と言われたと、嬉しそうに話す母。

もう、行きたくないと言っていた母とは別人でした。

🌿専門職でなくても、同じことはできます

私は仕事柄、市内のデイサービスの特徴を知っていました。だから選べたのだ、と思われるかもしれません。

でも、していたことのほとんどは、専門職でなくてもできることです。

  • 見学は、本人抜きで家族だけでも申し込めます。一人で見に行っていいのです。
  • 見るのは設備ではなく、利用者さんの表情です。笑っているか、会話が弾んでいるか。専門知識はいりません。
  • 職員さんが自分から説明してくれるかを見てください。それだけで、その事業所の熱量が分かります。
  • ケアマネジャーや職員さんに、本人の性格を先に伝えてください。「自尊心が強い」「人見知り」「話し好き」。それだけで、迎えてもらい方が変わります。
  • 合わないと感じたら、事業所は変えられます。「変えたい」と言っていいのです。

ケアマネジャーは、そのためにいます。どうか、遠慮なさらないでください。

デイサービス通所までの3ステップ。家族だけで見学、本人と見学、通所開始の流れを示した図解
👆 タップすると大きく表示されます
※イラスト内の施設名は架空のものです

🌿それでも動かないとき。通わせない、という選択もあります

もちろん、これでうまくいくとは限りません。うちの母は、たまたま合ったのだと思います。

どうしても動かないときは、デイサービス以外の道もあります。ヘルパーさんに来てもらう。一緒に買い物に行ってもらう。
訪問リハビリの先生にマッサージしてもらい、一緒に散歩する(1人で郵便局へ行くなどの目標を作る)→関係づくりが出来るとリハビリをしてくれるデイへの通所につながる場合があります。

〜*〜*〜少しの時間でも、家族が息をつける形をつくる〜*〜

大事なのは、デイサービスに通わせることではありません。介護しているあなたが、休めることです。そこを間違えなければ、方法はいくつもあります。
そして良いケアマネさんはいろいろな方法を提案してくれるはず。

📖 デイサービス以外にも、在宅で暮らし続ける方法はあります

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🌿焦らなくて大丈夫です

「行かない」と言われた日は、目の前が暗くなります。私もそうでした。

でも、あのときの母と、デュエットに誘われて嬉しそうにしている母は、同じ人です。変わったのは母ではありません。母の自尊心が満たされる場所が、見つかっただけでした。

拒ませていたものが、そのまま鍵だったのです。

もし今、玄関先で困っている方がいらしたら。急がなくて大丈夫です。まずは一人で、近くのデイサービスを見に行ってみてください。そこから始まることが、きっとあります。

そしてデイに喜んで通所した母もその数カ月後に利用したショートステイは大失敗でした(笑)
何事も本人に合う施設を探すことが大切ですね💦
そして失敗を恐れずに前に進みましょう。 くじけずいろいろ試してみましょう。
失敗を次に活かしてください。
長年のケアマネ経験から、どんなに嫌がる利用者様でもいずれは通所できる事がほとんどですから。

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※本記事の一部はAIを活用して作成しています。

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